ニーズが高まる産業医

産業医は、その名の通り企業で働く従業員の健康管理を行うのが役割です。最近では、過労な過度な残業による自殺などで労災認定されたり、裁判のニュースなどを目にすることも増え、世の中では働き方を見直す動きが出ています。

 

 

そのため、政府も過度な残業や労働時間を削減し、過労死を減らすために国を挙げて取り組みを進めており、今後、ますます産業医のニーズは増えていくことと予想されます。

 

参考:厚生労働省「平成28年度版 過労死等防止対策白書

 

 

 

産業医の需要は今後高まります。求人も急速に増える可能性が高い

 

働き方の見直しや国の取り組みからも、今後、産業医のニーズはより高まっていくことは十分に予想されます。特に東京・神奈川・愛知・大阪・といった関東から関西の大手企業の本社が多い地域では、なおのこと産業医のニーズは高まるでしょう。

 

 

>> 産業医のニーズは13万人 <<

 

産業医は50名以上の労働者がいる事業所に1人以上、3,001人以上の事業所については2人以上の選任が義務付けられています。

 

「労働者数50名以上」事業所は国内に約16万4000あるとされており、今後、ますます産業医のニーズは高まっていくはずですが、まだ過労死を減らすための国を挙げての取り組みが進んでいるとはいえません。

 

そのため、現時点ではまだ求人が少ないものの、今後、求人は増えていくことでしょう。

 

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産業医の働き方と業務内容

 

産業医として働く場合、主な働き方は2つあります。1つは「専属」、もう一つは「嘱託」です。

 

「専属産業医」は、その名の通り、企業に専属として属し、組織の一員として従業員の健康管理を行います。

 

そのため、勤務時間は企業の業務時間内となり、オフィスワークであれば9時〜17時を中心とした勤務になるのがほとんどです。

 

 

 

「嘱託専門医(非常勤)」は、企業と契約し、職場巡回や面接を行うのがメインの仕事となります。

 

現在、産業医の多くは嘱託で働いており、勤務医や開業医が従来の業務と兼務しながら職務を担っていることが多く、多くが週に1〜2回の勤務となっており、空いている時間を利用して働く医師が多いようです。

 

オフィスワーク系の企業であれば、当直などもなく日中のみの勤務、基本土日祝を中心に休みとなります。

 

さらに、仕事内容としては従業員の健康管理がメインであるため、ハードな業務もほとんどありません。

 

郊外にある工場などで勤務する産業医の場合、オフィスワーク系企業と比べるとやや勤務時間が早くなる傾向がありますが、仕事内容等はほとんど変わりません。

 

 

 

業務内容としては、いずれも「健康診断関連の業務」「健康相談・保険指導の実施」「職場巡視」などとなっています(厚生労働省:「労働安全衛生基本調査(2010年)」)。

 

近年では生活習慣病の予防のための「健康教室」、またうつ病や自殺などの「メンタルヘルス」、過重労働に関する「健康問題」へのかかわりが重要視されています。

 

2006年には産業医の「過重労働者面談」が義務化、2015年12月からは労働安全衛生法の一部改正を受けて、ストレスチェック制度も義務化され、産業医の業務の一つとなりました。

 

また、最近の求人を見ると、指定医(精神保健指定医)を取得している医師を優先して採用するところも多いようです。

 

 

 

産業医の給与

産業医の給与は当然「専属産業医」「嘱託産業医」で異なります。

 

専属産業医(常勤)の場合:相場としては年収1200万円〜1500万円前後となっています。

 

外来診療から職員の健康診断など、業務は幅広いものの、日中のみの勤務で年収1200万円〜1500万円前後ということもあり、非常に人気があります。

 

また企業によっては、相場を大きく上回る給与条件を設定しているところがあったり、統括産業医として働くとなれば、はさらに年収アップも期待できます。

 

 

 

嘱託産業医(非常勤)の場合:週1〜2回の勤務で、1回当たり3万円〜5万円の報酬が相場のようです。

 

1回当たりに対応する人数によってはそれ以上になることもあります。

 

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産業医として働くメリットとデメリット

メリット

ワークライフバランスを実現できる

専属の産業医の場合、基本的に土日を中心とした完全週休二日制、9時〜17時の勤務が多いようです。

 

郊外にある工場などで働く産業医の場合、8時からの勤務もあるようですが、医療機関で勤務する際に大きな負担となっていた当直やオンコールもありません。

 

 

 

しかも業務内容が従業員の健康管理がメインであるため、ワークライフバランスを実現したいと考える子育てや家庭との両立を考える女性医師だったり、また50〜60代の体力が落ちてきて仕事のペースを抑えたい医師などには、産業医としての勤務はメリットが大きいといえるでしょう。

 

給与・福利厚生面が充実している

現在、産業医の採用をしている企業の多くは有名な大手企業が中心です。

 

産業医は50名以上の労働者がいる事業所に1人以上、3,001人以上の事業所については2人以上の選任が義務付けられていますが、実際に専属の産業医として採用しているのは大手企業がほとんどです。

 

そのため、社員として勤務する産業医も一般の社員と同じ福利厚生を受けることができます。また平均給与は1,200万〜1,500万円台となっており、労働時間や休日、業務内容などを鑑みても非常に魅力的な条件と言えるでしょう。

 

医療事故等の訴訟リスクがほぼゼロ

産業医の業務のメインは「従業員の健康管理です」。

 

そのため、読影時の見落としだったり、手術による後遺症・死亡などの医療ミスが発生する可能性も低ければ、訴訟リスクが発生することもまずありません。

 

精神的には余裕を持って仕事に臨むことができます。

 

 

デメリット

求人の少なさ

最近、過重労働や長時間勤務による自殺などの報道を受け、働き方を見直す動き、従業員の健康管理やメンタルヘルス、ストレスチェックなどが言われ、産業医のニーズが高まりつつありますが、現状、産業医を雇用しているのは大手企業が中心であるため、求人は少なめです。

 

大手企業の本社がある関東や中京、関西圏では少ないながらも比較的求人はありますが、それ以外の地域だと求人も少なめです。また仮に求人が出てきてもすぐに採用が決まってしまうケースが多いようです。

 

求人は転職サイト(転職エージェント)に多い

求人が出ても応募が殺到してしまうことから、基本的に企業のホームページや求人誌、ハローワークなど誰でも見ることが出来る媒体に出てくることはありません。

 

基本的に非公開求人として、医師専門の転職サイト(転職エージェント)で「非公開求人」として取り扱っているケースがほとんどです。

 

競争率の高さ

産業医求人はワークライフバランスを実現しやすく、訴訟リスク等もほとんどないということもあり、子育てや家庭との両立を考える女性医師や50代〜60代の医師などに人気があります。

 

そのため求人が出てくれば応募が殺到し、なかなか採用されないなんてケースもあるようです。

 

 

また採用する企業側にとっても応募者が多く出てくることは分かっているため、指定医(精神保健指定医)を持っている医師を求めるなど、応募条件をやや厳しく設定するケースもあります。

 

 

 

 

産業医の求人が多い転職サイト

医師専門の転職サイト(転職エージェント)は多くありますが、ほとんどが病院や施設などの医療機関との関係は強いものの、産業医を求める一般企業とのパイプはほとんどありません。

 

そのため転職サイト(転職エージェント)によっては求人数に大きな差が出ます。

 

産業医としての勤務を希望するのであれば、一般企業とのパイプが強い医師向けの転職サイト(エージェント)に登録しておくことが重要です。

 

上記とあわせて医師向けの求人を多く持っている転職サイトを1社利用すると、ある程度の産業医案件は見つけることが出来るはずです。

 



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【求人数】
常勤 :21,325件 非常勤:12,928件 (2020年11月現在)
※非公開求人含まず
【拠点】
札幌・東京・名古屋・大阪・広島・福岡
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【求人数】
常勤:10,834件 非常勤: 3,185件  (2020年11月現在)
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常勤:48,748件 非常勤:47,853件 (2020年11月現在)
【拠点】
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【おススメ地域】
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【評価】


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